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AG388 KSC H&K MK23 ソーコムピストル CO2 その参

さて今回は「KSC H&K MK23 ソーコムピストル CO2」の3回目。新設計のマガジンを細かく見てみました。

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▲ 上:KSC MK23 CO2マガジン、下:BATON BG17 CO2マガジン

MK23CO2マガジンは、装弾レイルがクローズしたタイプのダブルフィードマガジン。 現在のダブルカラムタイプのCO2マガジンだけでなく、フロンタイプのマガジンでも見られない形式です。

BB弾を装弾するのにマガジンローダーが必要なのと、。ダブルフィードによる装弾不良があるのが廃れた理由だと思うんですが、旧式の05ハードキックメカだとシングルフィードにするのが難しいのかな。今のところ装弾不良は発生していないので、装弾の手間だけが不満なだけですけど。

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CO2ボンベ収容部分は左右同じ形状の穴が空いたオープンタイプになっています。これはマガジンの破断が起こらない形状なんですけど、左右対称の穴というのが問題。

先行するCO2ガスガンのマガジンは片側の穴が小さくなっているので、CO2ボンベを装着する際にガイドになってくれるので、底面のプッシュナットを締め付ける際にボンベを保持する必要が無いのですが、KSCの場合は手で左右の位置を保持する必要があります。

取説を見ると更にマガジンを垂直に立ててナットを締め付けるようにとありますが、ブッシュナットのデザインが悪い事もあって、やりにくさ倍増です。市販品を加工した風のプッシュナット、左右同型で穴開け加工の手間を簡略化したようなマガジン形状。コストカット以外の理由が思いつかないんですが、素人には分からない別の理由があるのかな。

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問題のプッシュナット。何故か汎用性の高い6mmサイズの6角穴ではなく10mmサイズの6角穴の仕様になっています。形状からすると市販の6角穴付きスクリュープラグを加工したもののようにも見えます。

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プッシュナット自体の厚みが薄く、しかも6角穴が貫通しているのでレンチとナットとのクリアランスが多く、締め付ける際にナットのネジがマガジンの溝に嵌め難くいです。

しかもレンチの先端がCO2ボンベを直接押すことになるので気持ち的に力も入れ辛く、今まで使用したCO2マガジンの中でボンベの装着がやり難いマガジンです。

慣れれば何とかなるレベルではありますが、先行メーカーのマガジンを研究していれば、使い勝手がもっと向上したと思うんですけど。勝手に推測したとおり、コストカット優先でこのような仕様になったとしたら、かなり残念です。

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▲ 上:MK23付属の10mm6角レンチ、下:他社のCO2ガスガン付属の6mm6角レンチ

付属の6角レンチのサイズを比べてみても、こんなかさばって重いレンチを使用するユーザーメリットは考えられないです。

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気になった点の最後はマガジンバルブ。他社のように取り外し防止加工のバルブでは無く通常のバルブのように見えます。また分解不可能にするためのピン加工も施されていないようです。ガス漏れなどの不具合が発生するのが怖いので分解はしませんでしたが、実際はどうなんでしょう。

マガジンパーツ単体での販売は無いようなので全て交換修理対応のようですが、大丈夫なのかな。

MK23の唯一(と思われる)新設計パーツがCO2マガジンなんですが、実射性能は問題無いにしても使い勝手は競合のものに比べて一段落ちるものになっています。最低限のコストで旧資産を新製品として蘇らせた事は素晴らしいですが、実際の評判はどうなんだろう。

個人的にはco2化されて蘇ったMP9やM945等を見見てみたいんですけど、売れなくて1モデルで終わらないか心配です(大きなお世話かな)w

今日はここまで!!!!!!!

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AG388 KSC H&K MK23 ソーコムピストル CO2 その弐

バタバタしている間に、いきなり暑くなったり寒くなったり。寒暖差の影響でだるだるの体調に苦しんでいると、沖縄は早くも梅雨入りの模様。1年で最も嫌いな季節が迫ってきました。

さて今回は「KSC H&K MK23 ソーコムピストル CO2」の続きです。

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▲ 上:KSC MK23 CO2、下、KSC USP45 タクティカル

MK23は巨大なハンドガンのイメージが強かったんですが、同じKSCのUSP45タクティカルと比べてみると、思ったほど大きくない事に気がつきます。精々スライドが4cm程長い程度。スライド幅も,殆ど同じです。

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サプレッサーとLAMモジュールを付けた時のイメージに引っ張られているのかもしれないですね。流石にこの状態は、かなり大きく、小型SMG並のボリュームです。

サプレッサーは過去に販売されていたKSC純正のものがそのまま使えます(当然か)。LAMモジュールはマルイ製がそのまま使用できます(ネジの規格がiインチ規格らしいですけど、ネジ山も潰れず装着できました)。

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スレッドバレルの規格は16cm正ネジ。汎用性は劣りますけど、45口径のマズルを再現するなら仕方ないですね。ポリゴナルライフリングもしっかり再現されています。

細かいピッチのネジ山もしっかり再現されていますが、残念ながらネジ部分はABSのままなのでサプレッサーの取付には注意が必要です。Oリングの先を金属製にするのは簡単そうなんですけど、コストの問題なんですかね。

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▲ 上:MK23 CO2、下:MK23 05ハードキック
スライド内部を観てみると、CO2モデルのブローバックユニットは05ハードキックのものと同じに見えます。試しにCO2モデルのフレームに05ハードキックスライドを組み合わせてCO2マガジンで撃つと、問題無く作動しました。

その時の初速は0.2gBB弾使用時に80m/s前後と、CO2モデルとほぼ同じ結果でした。05ハードキックモデルにCO2マガジンを装着するとメインスプリングが弱すぎて作動しませんでした。

MK23CO2モデルは05ハードキックの本体そのままに最低限のスプリング類の調製を行い、新開発のCO2マガジンを組み合わせて完成させたモデルということのようです。

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05ハードキックモデルそのままの欠点はスライドのスライドストップノッチ部分。当時の設計のままなので、ノッチ欠け対策は考えられていません。05ハードキックの緩いブローバックスピードならまだしも、CO2モデルの反動なら確実にノッチ欠けを起こしそうです。

一応取説には、ホールドオープン時にはスライドストップレバーを使わないような注意書きはありますけど、ホールドオープンさせた段階でノッチがダメージがを受けるので、延命策に過ぎないですね。折角新製品で出したんだから、ブリーチ部分の金属部を延長させ手対応するぐらいした方が良かった気がします。

新設計のマガジンにも気になる点が多々ありますが、それについては次回に。
今日はここまで!!!!!!!

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AG388 KSC H&K MK23 ソーコムピストル CO2

「KSC H&K MK23 ソーコムピストル CO2」を一月遅れで紹介します。

KSCがMK23ソーコムピストルをモデルアップしたのは1998年。実銃のMK23が1995年に制式採用後市販モデルが1996年発売なので、かなりタイムリーな製品化でした。当時のKSC(国内メーカー全般かな)には勢いがありましたね。

その後内部メカの改良やスライドのHW化などを経て、2005年に再度メカを改良した05ハードキックが発売されましたが、現在のKSCブローバックの主流であるシステム7化は行われずに生産中止となっていましたが、突然CO2モデルとしてよみがえりました。

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▲ 左:MK23 CO2、右:MK23 05ハードキック(ABSスライド)

外見を比べてみると、CO2モデルと05ハードキックモデル(初代モデルに05ハードキックピストンユニットを入れ替えたもの)と区別が付きません。刻印も全く同じで、唯一右側フレームに固有シリアルが追加されたぐらい(初代モデルはJASG以前のため)。

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各パーツハードキックモデルのままなので、アウターバレルごとショートリコイルするメカや可動するエキストラクターとファイアリングピン、リバウンドメカが備わったハンマー等、最近のエアガンでは省略される無駄にリアルなメカが逆に新鮮に感じられます。

パワーソースがCO2に変わっているので、ハンマーSPやリコイルSPは強いものに変更されているので、スライドの動きは重くなっています。最もハードキックメカでの各SPが異常に弱いものだったので、ようやく普通になった印象です。

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CO2化されて気になる初速は0.2gBB弾使用時でおおよそ72〜82m/sと規制値内。従来のハードキックモデルが67m/s前後だったことを考えると、やっと現行モデルレベルに達した感じです。反動も先行する国内CO2モデルほどの瞬間的な強い反動はありませんが、大型のスライドがフルストロークで動くので、かなりの迫力があります。

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集弾性能は悪く無さそうですが、0.2g寄りも0.25gBB弾の方がまとまる気がします。最も室内の試射のみなので、あくまでイメージです。CO2ボンベ1本でフル装弾したマガジン2本は確実に撃てる感じなので、燃費は平均的かな。

KSC純正のSOCOMサプレッサーを付けても問題無く作動するので、ゲームや2000年代の特殊部隊の雰囲気を楽しむにはもってこいです。残念なのはKSC純正のサプレッサーは生産中止で、LAMモジュールは取り扱胃が無い事(発売時にはKSCはWILCOX社の正規代理店でした)です。

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マルイのSOCOM用アクセを流用擦る手はありますが、LAMモジュールが旧タイプになるのがイマイチ。KSCがフェーズ2モデルをバリエで出せば問題無いか。

個人的には好きなモデルだったので、今回のCO2化は大喜びなんですが、懸念もあります。登場した2000年頃であれば MK23にそれなりの人気はありましたが、現在の人気はどの程度なんでしょうね。当時でさえサイズが大きすぎると言われてましたから。売れなくて、次のCO2モデルが発売されなくなるのが一番心配ですw

MK23の細部については次回に。
今日はここまで!!!!!!!

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KSC Mk23 ソーコムピストル CO2 3/29発売!

最近は依存製品の再生産ばかりで新製品の開発がストップしていたKSCから、予告無しにMk23ソーコムピストルがCO2ブローバックガスガンの発売が発表されました。個人的には今年最初のトイガン的大ニュースです。

KSCソーコム

ベースモデルはMk23ソーコムなので完全新規モデルと言うには疑問もありますが、ソーコム自体はシステム7化もされなかった忘れ去られた過去モデルなので、新たにCO2化に伴うマガジンや内部機構を開発したことを考えると、久々にまともな新製品と言えるでしょう。

Mk23ソーコムをCO2化のベースにしたのは、サイズ的に余裕があるので強度的問題に対応しやすかった為と推測されます(システム7化されていない余剰モデルだったのも一つの理由でしょう)。

公表されているスペックを見る限り、インナーバレルごとショートリコイルするリアルメカや、エキストラクター&ファイアリングピンの可動再現等、リアルさも増しているようで、かなり期待できますね。

KSCソーコム2

フロンガスの先行きが不透明な上に、年々値上がりしてコスパが悪化している現在、次世代のパワーソースとしてCO2ガスガンが国内で発売されたのは2012年のマルシン製M1カービンCDXが初。2年後にFN5-7EXB2が発売されたものの、その後の製品開発はストップ。

国内メーカーから、海外製CO2ブローバックガスガンを日本国内仕様に合わせて生産委託した製品が多数販売されるようになっても、マルシン以外の大手国内メーカーから10年以上CO2ガスガンが発売されることはありませんでした。

その意味では、国内トイガンメーカーとしてはマルシンに次いで2社目、JASG所属メーカーとしては最初のCO2ガスガンの製造販売という事は重要だと思います。トイガン組合にも入っていない輸入トイガンの情報は扱うのに、組合が認可しているCO2トイガンについてはスルーしっぱなしの専門誌のあり方も変わってくることでしょう。

未だにCO2トイガンに否定的なトイガン組合の、今後の動向も気になります。業界全体で前向きにCO2ガスガンに取り組み用になって欲しいですね。内輪で足の引っ張り合いになる事が一番嫌ですねw

▼ KSC Mk23 ソーコムCO2の元記事はこちら
https://ksc-guns.co.jp/news/military-pistol-t-rex-saucompistol-is-back-on-co2/

今日はここまで!!!!!!!

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AG7 KSC SIG PRO SP2009 GSG9創設35周年記念モデルRE.2 その弐

さて今回は「KSC SIG PRO SP2009 GSG9創設35周年記念モデル」の続きです。過去に紹介したときにはスルーした細部に付いて見ていきます。

GSG9-35A8

カスタム箇所は30周年記念モデルとほぼ同じで、ベースはHWモデルのSP2009。アウターバレルに入れられた2列10個のガスポート加工とスライドのスリットとフロントセレーション加工はほぼ同じ。フレーム&スライド上のカスタム刻印は意匠が異なるものの、連番の固有シリアルも新たに入っています。

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新たに加わった加工がマガジンにほど超されたカスタム刻印。「35 Jahre 1962-2007
(GSG9の創立35周年)」刻印とGSG9の徽章が刻印されています。デザインは予備マガジンも同じ。前モデルと異なり恐らくレーザー刻印だと思われますが、本体の刻印も同様にレーザー刻印に切り替わっています。

GSG9-35A3

左側スライド刻印はモデル名の「SIG SP 2009」の後ろにオリジナル刻印の「35 Jahre GSG9 1962-2007」が新たに加わりました。

フレーム前部には前作でスペルミスをしていた「GRENZ SHUTTZ GRUPPE 9」のカスタム刻印が正しく刻印されていて、GSG9の徽章との間にJASGの定めた固有シリアルNO「XN0050○○」が新たに加わりました。これはパッケージのJASG認可シールのシリアルと同じものです。

フレーム中央の「Frame made of Syntheteic resin(合成樹脂製フレーム)」の刻印はそのままです。

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右側スライドには「BUNDES GRENZ SCHUTZ(連邦国境警備隊)」「GRENZ SHUTTZ GRUPPE 9(GSG9 第9国境警備軍)」のカスタム刻印が正しいスペルで入れられています。スライド、チャンバー部、フレーム(画像では欠けていますが)にある固有シリアル00○○-GSG9の刻印の仕様は前作と同じ。

フレーム先端には「30 Jahre・1972-2007(35周年)」GSG9の徽章が新たに刻印されています。

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スライド上部にはGSG9の徽章と正式名「Grenz shuttz gruppe 9」が刻印されていますが、何故かこの部分だけ小文字混じりのアルファベットで文字間が開けられていません。しつこいぐらい同じ文字を打刻しているのに、統一感を無くしてグレードを下げた感じになっているのは残念です。

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カスタムの目玉、ポートバレルとスリットのが生み出す雰囲気はいかにもカスタムという感じです。実際に撃ってみると古いシステムの割には作動性は良いですが、リコイルSPが弱いので反動は弱くスライドの動きにシャープさがありません。

折角のカスタムなので、システム7で発売していたらと思うと残念でなりません。もしかするとSP2022を出すのが決まっていたので、SP2009の在庫パーツを処理するために作ったのかも。そうだとするとまんまと乗せられたことになりますけど、騙された感が無かったのは今よりも大らかな時代だったから? いろんな意味でこちらにも余裕があったんでしょうね。

今日はここまで!!!!!!!

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