MG518 MGC SIG M SP47/8 ABS初期モデル
さて今回は懐かしの「MGC SIG M SP47/8 ABS」の初期モデルです。

初期モデルと呼んでいる理由は、最初に発売された紙火薬仕様のモデルだからです。今回のモデルは中古で手に入れた未発火もの。程度も上々な上に、価格も安め(元々の正価が4,900円ですから)最初に手に入れたモデルと同じものだったので、迷わず購入しました。

手に入れてから内部をチェックしてみましたが、スチールパーツのサビも無く未発火なのは間違い無さそうです。40年以上も前のモデルが未発火で残っていること自体不思議な気もしますが、生産数が今とは桁違いに多かったから残っているモデルも多いって事なんでしょうね。
初期の頃の特徴の一つがマーブル柄のグリップで、これはオートマグや32オートの発売当初にも使われていました。もう一つがABS地のバレルで、当時はメッキバレルはオプション扱いでした。この当時のデトネーターはバレル打ち込み式だったので、実質バレルとセット販売。デトネーターだけの交換はまずあり得なかったでしょうね。

宣材写真で使われた、外国人モデルの写真がそのまま使われたパッケージも初期モデルの特徴です。ボンドショップで、この箱を出されたときは今までのモデルガンと違いすぎてインパクトがありましたね。裏面に当時の価格4,900円が印刷されているのも、大胆でしたね。
これ以前にSP47/8のモノクロ写真を使ったパッケージもあるようですが、残念ながら記憶にありません。中古で見かけたらパッケージ買いしそうですねw

当時の金属ブローバックの普及版ベレッタM1934が7,000円だったのに対して、4,900円でブローバックモデルが買えるというのは、かなり魅力的でした。STENも4,900円でしたから、当時のMGC的には5,000円を切るということは、戦略的に重要だったんでしょうね。
作動性能はマズルからガス抜けすることもあって、ベレッタやS&W M44オートなんかよりも断然性能が良かった様に記憶しています。プラ部分が錆びないのも魅力でした。反面バレルの耐久度は、あまり高くないようでヒビ割れは経験しています。もっとも火薬量を増やしたのが直接の原因でしたから、一概に弱かったかどうかは分かりません。

左:MGC製SP47/8、右:MGC製PPK
同時期の金属モデルと比べると小型のPPKよりも100g以上も軽く、サイズそのものは大きいので、握ると数字以上に軽さを感じました。黒色でバレルは貫通しているものの、金属モデルの半光沢のガンブルー色では無くABSののまま艶ありブラックだったのも安っぽく見えましたね。
周囲もABSのテラテラ感と重量の軽さを批判してましたね。しかも銃そのものの知名度も低くかったので、安さとブローバックの調子の良さだけで人気があったようなものでしたから、次にGM2等が発売されると、急速に存在感が薄くなりました。
そのようなSP47/8がMGC廃業まで生産が続けられ、現在も金型を所有するCAWによって再生産されるの理由は、SP47/8がプラ製モデルガンとブローバックオートの先鞭を付けた、日本のトイガンにおけるエポックメイキングな唯一の存在だからでしょう。
このモデルが生まれたから、現在のトイガンの殆どがあると言っても良いかもしれませんねw
MGC M SP47/8 ABSモデルの詳しい記事はこちら
今日はここまで!!!!!!
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